自分と年齢の近い人が活躍している姿を見たり聞いたりすると、
嬉しくなり、元気をもらえます。
プロトレイルランナーの鏑木毅さんは、1968年生まれ。
私より一つ年上です。
鏑木毅さんと言えば、トレイルランナーなら知らない人はいない
トレラン界のレジェンドです。
私が初めて鏑木さんを知ったのは、数年前、確か
NHKBSのランニング番組「ランスマ」だったと思います。
熱血指導をする姿に
かっこいい!!
と思い刺激を受けました。
昨年は、元オリンピック水泳選手の松田丈志さんがトレランに挑戦されたときの指導を担当されていて、こちらのYouTube、いつも楽しみに見ていました。
※松田丈志さんは今年は、佐渡国際トライアスランAタイプに向けてチャレンジしています。
でも、鏑木さんの著書は読んだことがありませんでした。
ある日、アマゾンで偶然このタイトルを見て・・・・
興味をもちました。
本の紹介文を引用します。
過去の実績とは無関係に襲ってくる、「老化」。著者はいかにして「老化」による「運動機能低下」に立ち向かったのか? 経験から導いた、誰でもできる「50歳でも100km走る」能力を持つための身体再生戦略をここに紹介。
「老化」にどう立ち向かうか?
は、アラフィフの私にとって大きなテーマです。
本当に日々、肉体の衰えを実感します。無理がきかなくなりました。
アマゾンの「試し読み」で「まえがき」の全文を読んでみて、購入を決めました。
「まえがき」の中で、私の心に残った文は、
100㎞を越える大会では完走すること自体に価値があります。
と
人間はもともと長く走れる動物なのです。
です。
一方、フルマラソンについては次のように書いてあります。
年間3万人以上が走る東京マラソンの完走率は約95%です。スタートしたランナーはほぼ完走することができます。
もちろん、フルマラソンは厳しい競技です。初めて走る方にとってはまさに冒険です。しかし、多くの人がエントリーし、その大部分が完走できる競技なのです。
ちなみに私は、2010年の夏に走り始めました。
フルマラソンを初めて完走できたのは、2013年3月の板橋cityマラソンです。
完走できるようになるまで2年半以上かかりました。
タイムは5時間58分42秒です。
制限タイムのゆるい板橋cityマラソンだから完走できたタイムです。
関門にひっかかり収容バスに乗った経験もあります。
2014年の板橋cityマラソンでは、5時間30分59秒でゴールすることができ、それが未だに私のフルマラソンのベストタイムです。(8年も前!)
フルマラソンを完走することでさえ、とても大変だということは身をもって体験しています。
そんな私ですが、
1章 50歳はまだ間に合う
に共感することができました。
「老化」は加速していて、日々衰えは感じますが、
「伸びしろ」もまだあると思うのです。
例えば、「登山の体力」はアップしていることを実感しています。40代の頃、富士山で膝が痛くなり、足をひきずりながらやっと下山していた私が、日帰り富士登山ができるようになりました。今年は昨年よりもスピードアップしています。
フルマラソンも、もっとタイムを伸ばすことは可能だと思っています。
2章 「老化」を知る
を読んで、私は「速筋」よりも「遅筋」が多いタイプだということがわかりました。
小学生の頃、クラスで1番足の遅い子どもだったのに、長距離走は嫌いではなかったからです。
そして、加齢により衰えるのが早いのは速筋だそうです。
というわけで、私には短時間高強度のトレーニングが必要だということがわかりました。今後の練習に取り入れなくては・・・。
3章 100㎞走るための「3年計画」
は、私には無理です。
1年目の目標がフルマラソンになっていますが・・・
私はフルマラソン完走まで2年半以上かかりました。その後、タイムはあまり伸びていません。
それでも、可能性はあると思えました。
そして、この本を読み終わったときには、無謀にも
「60歳で100㎞走りたい!」
と思っていました。
鏑木さんのどこまでも前向きで、諦めない姿勢に影響を受けまくりました。
本当はロードのランニングよりもトレイルランの方が好きですが、
さすがにトレイルラン100㎞は、私には非現実的すぎます・・・。
景色が良く、観光も兼ねて楽しめて、制限時間が厳しくない100㎞のウルトラマラソンのレースを、これからゆっくり探したいと思っています。
というわけで・・・・
私の60歳の目標は
ウルトラマラソン 100㎞ 完走
トレイルラン 50㎞ 完走
に決めました。
今月、私は53歳になります。
まずは53歳の目標を
フルマラソン サブ5.5(5時間30分以内)
にして、一歩を踏み出します。
「50歳で100㎞走る!」は、
同年代のみなさまには、特におすすめします。
読むと元気がでますよ。