「体力が続く限り毎年登ろう!」
と約束し、いつも一緒に富士山に登っている友人が、5月末に足を骨折してしまいました。骨折したのは、私と一緒に大岳山に登ったこの記事のときです。
治ったばかりでまだ足の調子が万全ではない友人のリハビリ登山(?)として、富士山のかわりに乗鞍岳に登ってきました。乗鞍岳は、最も短時間で登れる3000m峰だからです。標高2700mの畳平までバスで行くことができます。
こちらのガイドブックで、「アルプス1年生プラン」として紹介されています。
いくつか紹介されている「アルプス1年生プラン」の中でも、乗鞍岳が1番コースタイムが短いです。解説の一部を引用します。
1時間半で登れる絶景の3000m峰 乗鞍岳3026m(剣ヶ峰)
シャトルバスを降り立つと、そこは標高2700mを超えるアルプス世界。23もの峰を数える火山群からなる乗鞍岳の主峰、剣ヶ峰に登頂して3000mオーバーの地に立とう!
登山計画
2019年8月18日(日)~19日(月)
8月18日(日) ※コースタイム1時間5分
特急あずさ1号松本行き 八王子7:29→松本9:38
アルピコ交通(上高地線電車)松本10:10→新島々10:40 (バス)新島々BT10:55→乗鞍高原観光センター11:42 ★乗鞍高原観光センターで昼食休憩
乗鞍高原観光センター→乗鞍山頂(畳平)シャトルバス 12:00→12:50、
乗鞍白雲荘(泊)チェックイン後、畳平のお花畑散策(1周約30分)大黒岳往復(上り20分・下り15分)※大黒岳は、穂高連峰の眺めが良い。御来光の名所でもあるので、翌朝余裕があれば再チャレンジする。
8月19日(月) ※コースタイム2時間45分
白雲荘→0:10→県境広場→0:30→肩の小屋→0:50→乗鞍岳(剣ヶ峰)→0:40→肩の小屋→0:35→白雲荘
コースタイムは 山と高原地図 乗鞍高原 (山と高原地図 39) で調べました。
松本から上高地線に乗る
これまで、北アルプスへ行くときには、新宿からの高速バスを利用してきました。乗り換えがなくて楽だと思ったからです。今回は初めて電車を利用しました。バスは帰省ラッシュの影響が心配でした。特急あずさ1号には、何度も乗ったことがありますが、松本まで乗ったのは初めてです。
松本駅に着いたら、パスモで改札を出ました。パスモが使えることも初めて知りました。以前、小海線に乗ったときには使えなかったので、長野県は使えないのかも??と心配だったのです。(あずさの特急券は、えきねっとのチケットレス購入です。)
次に、どこで切符を買えばよいのかがわからず、インフォメーションで聞きました。券売機(左の2台)で買うことができました。上高地線とバスの往復セット券があります。
上高地線で新島々まで行きます。約30分間です。
松本駅で改札を出ないで、そのまま上高地線に乗ることもできます。その場合、新島々駅で精算が必要です。(新島々駅で精算する人が行列になっていたので、松本駅で購入しておくほうが良いと思います。)
車内ではパンフレットが配られ、ガイドさんの案内もありました。乗り換えがあっても電車の旅っていいなあ・・・と思ったのでした。(高速バスよりも。)
新島々駅から畳平へ
新島々駅です。
新島々駅を出ると 、2台のバスが停まっています。
ほとんどの人が、上高地行きの右側のバスに乗りました。乗鞍高原観光センター行きの左側のバスに乗ったのは、私達を含め数人でした。約50分間バスに乗ります。
乗鞍高原観光センターです。
ここは標高1450mです。この近くで、ランチ休憩をすることにしました。
「ひこーき雲」です。
メニューです。
のりくら丼(イワナと野菜の天ぷら)にしました。
観光センターの前にすてきなカフェがあったので、食後にジェラートも食べました。
りんごのソルベにしました。
甘さ控えめな自然な味で、とってもおいしいです。
標高2700mの畳平まで、さらに約50分バスに乗ります。
畳平です。
只今の気温は14℃。ひんやり涼しいです。
乗鞍白雲荘に泊まる
宿泊する乗鞍白雲荘です。 乗鞍白雲荘 - 乗鞍白雲荘
予約したとき、
「個室はいっぱいなので大部屋になります。山小屋に泊まったことはありますか?」
と聞かれました。
普段は山に登らない、山小屋に泊まった経験のない人が泊まることが多いのかもしれません。
中に入ってチェックインします。
室内は掃除が行き届いていて、とってもきれいです。
部屋の中です。1階と2階があります。
左右に4人が泊まれるスペースがあります。16人まで泊まれる部屋です。この部屋に泊まったのは、私達の他に2人組の女性だけでした。余裕があって快適でした。
廊下の壁には手作りの掲示物がたくさんありました。
手書きの文字と、一つ一つ丁寧に切り貼りしてある写真や飾りがとっても素敵です。詳しくて勉強になる内容とセンスのあるレイアウト!!このまま絵本になりそうだと思いました。鳥の写真は、実物大にしてあるそうです。
じっくり読ませていただきました。
生き物の掲示物の他にも、室内のあちこちに素敵な手作りの掲示物がありました。
小屋のスタッフの方のこだわりが感じられます。
夕食は、17時からです。夕食前に早めにお風呂に入ることにしました。
浴室入口横のロッカーは、チェックアウト後に預ける荷物を置く場所です。荷物を軽くして剣ヶ峰に登ることができます。私達も利用させていただきました。
脱衣所の写真を撮りました。中は、他の人がいたので撮れませんでした。シャンプーやドライヤーは使えません。
それでも、湯船に入れるのは嬉しいです。
食堂です。
夕食は、飛騨牛のすき焼きでした!!
食後、コーヒーを飲むために再び食堂にやってきました。
食堂の売店にはセンスの良い商品が並んでいます。
角には星空の席があります。テーブルや椅子もおしゃれですてきなのです。
カフェオレにしました。
朝食です。
その他の小屋の中の様子を紹介します。
洗面所です。
1階の廊下(左)と2階個室前の廊下(右)です。
階段です。
夜は、受付に飲み物が置いてありました。一般的な山小屋では考えられないサービスです!
小屋の外にはテラスがあります。
ここでコーヒーを飲んで休憩するのも良さそうです。
入口には、セルフドリンクがあります。
テラスから撮りました。目の前に鶴ヶ池があります。
翌朝、鶴ヶ池の反対側から、乗鞍白雲荘を撮りました。
鶴ヶ池に、逆さ乗鞍白雲荘が写っていました。乗鞍白雲荘のすぐ後ろにある山は、魔王岳です。
乗鞍白雲荘は、とっても居心地の良い快適な山小屋でした。山登り初心者の方が、初めて泊まる山小屋としてオススメできる!と思います。
登山については、短時間で登れる3000m峰 乗鞍岳②③に続きます。