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北岳③ 登頂を断念した理由 2023.10.8~10.10

北岳①② の続きです。

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広河原山荘の食堂でくつろいでいると・・・

スタッフの方に

「雪の準備はしてありますか?」

と聞かれました。

「気温はマイナスですから、雪が降りますよ。」

・・・・・・・・・・

「していません・・・・。もしもの場合は途中でも下山します。」

(軽アイゼンやチェーンアイゼンを用意している人もいました。私達は、甘かったです・・・。)

改めて天気予報を調べると、翌日は雪予報になっていました。

そこで、友人と考えました。

翌日(9日)は、雪が降っても登れると思うのです。

でも、積もった場合、さらに次の日の10日の下山が心配です。

夜の間に大量の雪が積もったり、朝には凍結したりする可能性もあります。

この天気では、眺望も期待できません。

相談した結果、とっても残念ですが北岳山荘はキャンセルすることに決めました。

8日の夜、夕食後にキャンセルの電話をしました。

そして、9日は、天候によって登れるところまで登り、日帰りで下山することに決めました。最終目的地は肩の小屋までと考えていました。(場合によっては、もっと低い場所から引き返すつもりでした。)

朝5:00 広河原山荘で朝食弁当を食べてから出発しました。

雨はずっと降り続いています。

暗くて何も見えないので、写真を撮らずに歩きました。

6:15 第1ベンチです。だいぶ明るくなってきました。

ガスガスで、景色は見えませんでしたが、風はなくて、歩きにくくはありませんでした。

7:45 白根御池小屋に到着。

入口前のベンチで休憩させていただきました。

屋根があるので有り難いです。

↓小屋の前です。

雨はずっと降り続いていますが、激しくはなく、風もなくおだやかです。

そこで私は、

このまま日帰りで下山するのではなく、肩の小屋に泊まりたい!

と、思いつきました。天気予報によると、翌日の天気は徐々に回復しそうです。

友人に提案すると・・・

「もう今日は帰る気持ちになっているから、帰りたい。」

とのことでした。

相談した結果、

友人は途中まで登って下山し、

私だけ肩の小屋に泊まることに決めました。

一般的には、一緒に山に登っている仲間が別行動するなんて、

「やってはいけないこと」だと思います。

それでも決断した理由は、次の3つです。

・2人とも単独登山に慣れている。

・2人とも北岳に登った経験がある。

・お互いの登山の実力を知っている。

自分よりも実力や経験の少ない人と一緒だったら、別行動はしません。

私と友人は、山の実力は同じくらいですが、登りは私のほうが強く、下りは友人のほうが強いです。(ロードは友人のほうが速いです。)

 

9:45 小太郎山分岐です。

友人は、ここを最終目的地として下山を開始しました。

10:10 肩の小屋が見えました。

10:15 肩の小屋に到着しました。

予約はしていませんでしたが、宿泊者が少なかったので問題なく泊まることができました。(雨だからです。)

結果的に、この決断で良かったと思っています。

12:20には、友人から「広河原に下山しました。14時のバスに乗ります。」とLINEが届きました。

もしも私が一緒に下山していたら、そんなに早く下山できません・・・。(友人のほうが、かなり下山のスピードが速いのです。)

私が一緒だったら、16:40のバスに乗ることになったのではないかな?と思います。

 

翌朝は、天気が良ければ登頂し、天気が悪ければそのまま下山するつもりでした。

夜の間は、ずっと外から雨の音が聞こえてきていました。

 

朝になると、小降りになっていました。風も強くはありません。

天気予報によると、お昼頃には天気が回復します。

でも、そんなに待てません。(翌日は仕事がありますから・・・。)

そこで、そのまま下山することに決めました。

もしも、そのまま下山すれば10:00のバスに乗って帰ることができます。

登頂してから下山すると、私の実力では10:00のバスで帰ることはできません。

たぶん12:00のバスに乗ることになってしまいます。

朝のうちに登頂してもガスガスで景色は何も見えません。

何も見えない中で登頂するよりは、早く帰ることを選びました。

天気の良い日にリベンジしよう!

と考えたのです。

 

朝5:40 肩の小屋を出発しました。

下山していると、だんだん天気が回復してきました。

6:55 昨日は見えなかった遠くの景色が見えてきました。

7:15 見下ろすと、白根御池が見えます。

7:30 白根御池小屋に到着しました。

さらに下ると、多くの登山者とすれ違いました。天気予報によると、お昼頃には天気が回復するからですね。

下山では、登るときには見ることができなかった景色をたくさん見ることができました。やっぱり肩の小屋に泊まって良かったです。

9:30 広河原の吊り橋までやってきました。

吊り橋からは、アサヨ峰のNのマークがうっすら見えました。

9:35 広河原インフォメーションセンターに到着しました。

無事に、10:00のバスに乗って帰ることができました。

乗客は、私を含めて2人だけでした。


そして、甲府駅発12:17発の特急あずさに乗り、駅弁を食べて帰りました。

北岳肩の小屋については、北岳④ に書きました。

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★リベンジしたときの記事はこちらです。

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