私は、山から下りたら必ず靴の裏を洗います。
洗わないまま次の山に登ることはしません。
美しい山を守るためにです。
きっかけは、数年前にどこかの山で読んだ看板です。
どこの山だったのか?はっきり覚えていないのですけど、雲取山の三峯ルートだったような気がします。(違うかもしれません。)
実は、靴を洗わないままに次の山に登っている人って、意外と多いのではないか?と思って、ブログの記事に書くことにしました。(以前の私も、靴を洗わないまま次の山に登ることがありました・・・。)
なぜ、靴の裏を洗うことが大切なのか?それは、
靴の裏などについた外来植物の種が、山の上の生態系を変えてしまうからです。
外来種は、私達の身の回りにたくさんあって、今ではあるのが当たり前になっています。セイヨウタンポポ、ヒメジョオン、オオバコ、クローバーなどです。一度定着したら、駆除することは難しくなります。
だからこそ、特有の生態系をもっている山を、その山でしか見られない高山植物などの固有種を、守りたいと思っています。美しい山を守るために、何かできることをしたいです。
山の上の外来植物の問題について書いてあるHPなどを検索して調べてみました。
日本一の山、私が一番好きな山である富士山でも外来植物が問題になっています。
富士山の外来植物ハンドブック
月山ビジターセンターでは、靴底をきれいにするように呼びかけています。
尾瀬保護財団のHPでは、 外来植物の侵入を防ぐことがルール・マナーの一つとして書いてあります。引用します。
衣服や靴に付いている土に、雑草の種子が付着し、侵入・定着することがあります。湿原に移入植物が侵入すると本来湿原に生息する植物が脅かされることになります。 各入山口には「種子落しマット」があります(写真は鳩待峠)。靴の泥をよく落として入山しましょう。
白山では、外来種を除去するボランティア活動が行われています。
こちらのページにも、山のマナーの一つとして靴底を洗うことの大切さが書いてありました。
山のマナー向上のための13カ条 | COLUMN | 日本山岳遺産 - 美しい山を次世代に/山と溪谷社
大好きな山、美しい山を守りたいです。
山から下りたら靴の裏を洗う人が、一人でも増えたら嬉しいです。