富士山は、私が一番好きな山です。ときどき一緒に山に登る友人と
「体力が続く限り毎年登ろう!」
と約束し、毎年登り続けています。
昨年と一昨年は、事情があって一緒に登れなかったので、友人との富士登山は3年ぶり、私にとっては今年2回目、人生14回目の富士山です。
今年1回目の富士山の記事はこちらです。
須走ルートを選んだ理由
今回は、4年ぶりに須走ルートから登ることにしました。2017年以来で、このブログを始めてからは、初めてです。
富士山の4つのルートの中で、私が一番好きで、1番たくさん登ったことがあるのが須走ルートです。4つのルートについての私の考えは、3年以上前に記事に書いたことがあります。
今、読み返してみて・・・、考えは変わらないなと思いました。
須走ルートは1番好きなルートだから、登山記録をブログの記事に書きたかったのです。
山小屋は、数年間続けて「大陽館」を利用していました。以前いただいた年賀状を持っていて、ハガキを持って行くと今年も1割引になるということなので、利用させていただくことにしました。
「道の駅すばしり」からシャトルバスに乗る
5:50頃 駐車場に到着しました。
車は手前の方にはたくさん停まっていますが、奥の方はガラガラです。天気予報によると、天気が悪そうですし、平日だからですね。でも、曇ってはいますが雨は降っていません。
4年ぶりに来て驚いたのは、ここまでの道が良くなってわかりやすくなっていたことと、シャトルバスのバス停の場所が、「道の駅すばしり」になっていたことです。(「ふじあざみライン仮設駐車場」でチケットを購入し、検温などをしてから、少し歩いて「道の駅すばしり」に行きます。)
とっても便利になりました。
検温をすると、富士宮口では、手首に確認済みのベルトを巻かれましたが、こちらでは、
「はさみで切らないと取れないから。」
と言って、リュックにつけてくれました。
前回は取れなかったので、帰りにコンビニに寄ったときには、袖の中にかくしました。
このほうが助かります。
「富士山保全協力金」の赤いバッチは、見えるところにつけるように言われたので自分でつけました。
富士山保全協力金の受入について | 富士山保全協力金について | 世界遺産 富士山とことんガイド
バスの始発は6時です。ゆっくり準備をしたかったので、私達は7時発のバスに乗ることにしました。今回は7合目の「大陽館」に泊まるので時間に余裕があります。
バス代は、往復1830円です。
7時発のバスの乗客は、私と友人を含めて11名でした。(すいています。)
須走口五合目から大陽館へ
7:25頃 須走口五合目に到着しました。
標高に体を慣らすために、少し休憩していると、みなさんいなくなり・・・私達が最後になりました。
時間に余裕があるので、ゆっくりスタートします。
須走ルートの良いところの一つは、しばらく樹林帯の道が続くことです。
8:11 下山道との分岐です。ここからは、登山道と下山道が別の道です。
ここまでは、下山する人とのすれ違いがありましたが、ここからは、ほとんど人に会わなくなります。
8:16 フジアザミです。青空が見えると嬉しいです。
9:17 新六合目 標高2400m 長田山荘に到着。 こいのぼりが目印になっていました。
樹林帯を完全に抜けました。遠くに、下山道を下っている登山者が見えます。声も聞こえます。
ガスガスで視界が悪いことを覚悟していたので、遠くが見通せるのも嬉しいです。
10:12 本六合目 標高2700m 瀬戸館です。
確か、以前はなかったベンチとテーブルが素敵です。アヒルがかわいい。
景色がもっと見えたら、さらに気持ちが良さそうです。
だんだんガスってきました・・・。
大陽館に泊まる
11:35 七合目 標高3090m 大陽館に到着しました。
雨にあうことなく、ここまで来られたのはラッキーだったのかもしれません。
午後は、のんびり小屋で休憩しました。
ここが私達のスペースです。(上の段です。)
隣のスペースとの間には、仕切りが作られていました。(両隣にも、下にも、誰も泊まりませんでしたけど・・・。すいていました。)
昼寝をしている間に、14時過ぎくらいから雨が降り始め、いつの間にかどしゃぶりになっていました。やっぱり山は、早く出て、早く着くに限ります。
17:00 大陽館の夕食です。
17:50頃 雨がやんでいたので外に出ました。下のほうがだいぶ見えるようになっています。
でも、山登りをする人にはお馴染みの「てんきとくらす」の富士山山頂の天気を見て・・・
この日のうちに、
翌朝には、撤退することを決めました。
登山指数はずっとCで回復しそうには思えなかったのです。
風速は、1日中20~30m/sでした。
風速20~30m/sって、台風の暴風域レベルです。普通に歩くのも大変です。
山頂に風をさえぎるものはありません。
ガスガスで、景色は何も見えないかもしれません。
山頂ですから、気温は真冬です。風が強いと体感温度はさらに下がります。
空気の量は平地の3分の2です。
頑張って行っても、かなり辛い思いをすることが予想されます。
もっと条件の良いときにリベンジしたいと思います。
夜中、3:00頃 外に出てみました。見下ろすと夜景が見えました。
でも、見上げても星は一つも見えませんでした。本当は、「ペルセウス座流星群」狙っていたのですけど、仕方がありません・・・。
この時間は、小雨だったのですが、夜が明けると雨も風もひどくなりました。
5:00 大陽館の朝食です。
雨の中の下山
朝食を食べてから、下山開始です。
出発前に大陽館の方が、
「今年中にもう一度来るなら、宿泊料は半額にしますよ。来年だったらまた、1割引で。」
と言ってくださいました。
今年中に須走ルートをリベンジしたい気持ちはありますが、しばらく雨が続きそうですし・・・次は日帰りチャレンジかな?と思っています。
5:50頃 大陽館を出発しました。
この後ずっと、雨は降り続きました。
雨の量はそれほど多くありませんでしたが、それよりも風が強くて歩くのが大変でした。
須走ルート(と御殿場ルート)の下山道といえば、「砂走り」です。
砂走りを下るコツは、かかと着地です。
かかとだけで着地するイメージで下ると楽です。体は起こします。これを知っていると知らないとでは、足のダメージはかなり違うのではないかと思います。
(※山の歩き方の基本は、フラット着地です。靴底のグリップをきかせるイメージで歩くと、滑りにくく負担が小さいと思います。)
7:04 砂払五合目まで来ました。
左側に三日月の形をした山中湖が見えるのがわかるでしょうか。
ここから先は、樹林帯です。強い風はもうありません。
7:39 五合目に到着!
7:45発のバスに乗ったので、写真はもうありません。(バスは1時間に1本しかないので急ぎました。)帰りのバスもすいていました。(私達を入れて、10人以下でした。)
無事に下山できて良かったです。
そして、いつか必ずリベンジします。