「日帰り富士山」が無事に達成できて、すっかり嬉しくなったので
持ち物の記録をすることにしました。
今後、他のルートでも日帰り富士山に挑戦したいと思っています。自分の記録を見て、忘れ物防止に役立てたいです。
そして、初めて富士山に登る方へ向けて、
私なりの解説と山小屋に宿泊する場合に追加する持ち物についても書きました。
どなたかの参考になれば嬉しいです。
日帰り富士山の持ち物
バックパック30Lとレインカバー
10年くらい?前に購入したバーグハウスのバックパックです。使いこんでボロボロになっています。買った当時、一番軽いものを選びました。重さを量ったら860gでした。レインカバーは、ついていなかったので別売りの物を購入しました。
レインカバーをつけていても、大雨が降れば裏から水が入るので、バックパックの中身は完全防水の袋に入れて小分けにします。
ミレーのリュック用ポーチをつけて使用しています。
リュック用ポーチとその中身
ファスナーつきのポケットが2つあります。前にiPhone11、後ろに絆創膏と芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう・足つり対策の漢方薬です。即効性があります。)、粉末のアミノ酸を入れています。iPhone11は、登山地図のアプリで現在地の確認をしたり、方角を確認したり、写真を撮ったり・・・、度々使うので、ここに入れておくと便利です。
サコッシュとその中身
マーモットのサコッシュを愛用しています。
中身は、貴重品(財布・鍵など)、手ぬぐいハンカチ、ティッシュ、等です。
100円玉を多めに用意します。富士山のトイレは200円が基本です。(山頂は300円です。)→※追記 2023年には300円が基本になっていました。
トイレに行くときや買い物に行くときは、リュックは置き去りにしてサコッシュだけ持ちます。(iPhoneも入れて。)山小屋の中で過ごすときにもサコッシュだけ持ち歩きます。山を歩くときには、サコッシュごとリュックの中にしまいます。
超軽量で、ポケットが4つあり、丸めてリュックに詰め込むことができて、とっても便利です。
地図
現在地の確認をするために、山と高原地図のアプリと紙の地図、両方持って行きます。
普段、山に登らない方は地図を買うことはないと思いますので、
観光協会などが出しているガイドマップをもらっておくと便利です。五合目や道の駅や登山用品店などに置いてあります。
「富士登山オフィシャルサイト」でも各ルートの地図を見ることができます。
こちらのページで最新情報をチェックしておくと良いと思います。
レインウェア(上下)
たとえ、天気予報が1日中晴れだとしても、絶対に持って行くのがレインウェア(上下)です。山の天気は変わりやすいです。雨が降るだけでなく気温が下がることもあります。防寒着にもなります。
上が、ノースフェイス クライムベリーライトジャケット
トレッキングポール
SINANOフォールダーFREE115です。
今ならもっと良い新しいモデルが出ています。(欲しいです・・・。)
私は低山に登るときにはトレッキングポールは使いませんが、富士山では必需品だと思います。足、特に膝の負担が激減します。1本よりも2本が断然楽です。
登山経験の少ない方や、初めて富士山に登る方には、トレッキングポールを2本持つことを強くおすすめします。
下山で膝が痛くなり、普通に歩けなくなっている辛そうな方を見たこと、何度もあります。
ロングゲイター
イスカ ゴアテックスライトスパッツです。
靴に雨が入るのを防ぐため、だけではありません。下山の砂走りで靴に砂や小石が入るのを防ぐために必要です。ショートサイズでも大丈夫です。
手袋(怪我防止と防水)
転んで手をついたときに、怪我を防止するために手袋は必要です。手の甲の日焼け防止にもなります。
私は、バイレスのフィンガーレスメッシュグローブを使っています。度々iPhoneを取り出して使うので、指先がないほうが便利なのです。
それとは別に、雨が降ったときのために、モンベルの完全防水のレイングローブを持って行きます。雨が降ったときには、上から重ねてつけます。
山小屋に宿泊するときや、御来光を狙って早朝出発する場合は、防寒用の手袋も必要です。
帽子
私は、つば付き、あごひも付き、のハットが好きです。日焼け対策と、風で飛ばないためです。 キャップでもいいですが、帽子は絶対必要です。(※追記 耳の日焼けを防ぐために、キャップよりもハットがおすすめです。)
ヘッドライト
明るい時間に下山する予定ではありますが、怪我などで遅くなってしまう可能性があります。真っ暗になって歩けないと困るので、ヘッドライトは必ず持って行きます。
山小屋に宿泊する場合は、消灯後にトイレに行くときにも必要です。山小屋のトイレに電気はありません。ライトをつけた状態で両手を使えることが重要です。スマホのライトだけでは駄目ですよ。
エマージェンシーブランケットとテーピングテープ
エマージェンシーブランケットは、今のところ使ったことはありません。 でも、もしも遭難や滑落をした場合、命を守ってくれる道具ですから、山に登るときにはいつも持っています。
山頂で御来光待ちをする方は、防寒用にも良いと思います。 山頂の御来光待ちって、本当に寒いですから・・・。(私はおすすめしません。御来光を見るなら宿泊する山小屋のそばがいいです。山頂は混雑します。)
テーピングテープは、カットしたものを持って行きます。詳しくは、こちらの記事に書きました。
モバイルバッテリーと充電用コード
山に登るときは、バッテリーが減らないように基本的には機内モードにしています。 日帰りの場合、ほとんど充電の必要はありません。
でも、もしも遭難や滑落をした場合、命を守ってくれる物ですから、防水の袋に入れて持っています。
サングラス
モンベルのトレッキンググラスです。
サングラスは、目のUV対策だけでなく、砂ぼこり対策として必要です。
特に下りの砂走りです。晴れていても、前日に雨が降ればそれほど砂ぼこりは立ちません。でも、数日間、晴れが続くと、もの凄い砂ぼこりで目が痛くて開けていられなくなります。(私はサングラスをうっかり忘れて、老眼鏡をかけて下山したことがあります。)
自分の前を歩いている人や、抜かしていく人の足もとから砂ぼこりが立つのです。
ヤケーヌ・バフ・マスク等
今年は、感染症対策として持って行きますが、日焼け対策と砂ぼこり対策としても必要です。晴れの日が続くと、下りの砂走りでは鼻や口に砂ぼこりが入ってきます。
私は、ヤケーヌもバフもマスクも、持って行きます。
長袖の上着(薄手)
日帰りの場合、使わない可能性が高いのですが、念のために持って行きます。歩いている間は暑いのですが、休憩時間が長くなるとだんだん冷えてくるからです。
完全防水の袋に入れます。山小屋に宿泊する場合は、ダウンジャケットの下に重ね着ができる上着を持って行きます。
日焼け止め
山や高原のような標高の高いところは、平地よりも紫外線の量が多いのです!
千mで10%超、3千mなら40%近く増加します。
と、こちらの本に書いてありました。
富士山は、標高3776mですから・・・。何も対策をせずに肌を出していたら、大変なことになります。出来るだけ肌を出さないのが良いと思います。私は長袖を着るか、半袖にアームカバーをつけます。首の後ろが要注意です。
アミノ酸(粉末とゼリー)
私がいつも買い置きしているのはこちらです。
アミノ酸って、飲んだ場合と飲まない場合の比較がしにくいので、効果を実感するのが難しいかもしれません。
私は、飲むと飲まないとでは大違い!
だと思っています。運動する時間が長いほど実感できます。
飲まなかったら日帰り富士山はできないと思っています。(個人の感想です。)
行動食
いろいろな種類のものを少しずつ持つようにしています。もしもの時のために少し多めに、軽い物を選びます。
ご飯も食べたいので、おにぎりも持って行きます。おなかいっぱいになると歩けなくなるので、一度にたくさん食べ過ぎないように気をつけます。
行動食を入れる袋に、ウエットティッシュやごみ袋(ビニール袋)も一緒に入れます。
水とスポーツドリンク等 合計1L
500mlを2本、凍らせて持って行きます。実際は1Lでは足りません。でも、荷物が重くなるのが嫌なので、途中で補給します。(買い足します。)
富士山では、500mlの水のペットボトルが1本500円前後です。
荷物を持つのが苦にならない方は、もっと持ったほうが良いと思います。
日帰りの場合、スポーツドリンクだけでもいいですが、山小屋に泊まる場合は水も必要です。富士山に水道はないので、歯磨きやうがいをしたいときに水が必要です。
山小屋に宿泊する場合に追加する持ち物
ダウンジャケット
モンベルのプラズマ1000ダウンジャケット 軽くてコンパクトで気に入っています。
夜と早朝に使います。御来光を見るときが1番寒いです。
着替え等
着替え、かえの靴下、手ぬぐい、歯磨きセットや汗ふきシート、スキンケア(メイク)セットも持ちます。
行動食は、日帰りよりも少し多めに持ちます。
リュックは同じ30Lで充分です。
日帰りのときも、山小屋泊のときも、車の中には温泉セットと全着替えを用意しておきます。
追記(寒さ対策について)
日帰り富士山に登ったときに、家を出る前に全部の重さをはかってみました。
4.9㎏でした。
歩いているときは、トレッキングポールは持ちますし、帽子や手袋は身につけますし、寒くなったり雨が降ったりすれば、上着やレインウェアも身につけます。
飲み物や食べ物はどんどん減ります。
実際は、日帰りの場合、4㎏くらいを背負っていることが多いのではないかな?と思います。
そして、今回思ったことは、
初めて富士山に登る人は、日帰りでも防寒着と防寒用の手袋を持って行ったほうが良い。
ということです。
九合目あたりで、寒そうに辛そうに座り込んでいる人を見て、そう思いました。(その人は、ダウンは着ていましたが、手袋がなくて手が冷たそうでした。)
動いていればそれほど寒くない時でも、止まると寒いからです。
そもそも、初めて登る人で日帰りする人は少ないと思うのですが、体力のある人は挑戦しています。
でも、体力のある人も高山病にはなります。
今回のように、天気予報では晴れでも、昼間でも、風が強く吹き、真冬の寒さになった場合、高山病になったら、防寒着(ダウンなど)と手袋がないと辛いだろうな・・・と思いました。
風が強いと体感温度が下がります。