単独富士登山のわけ
富士山は、私が一番好きな山です。ときどき一緒に山に登る友人と
「体力が続く限り毎年登ろう!」
と約束し、毎年登り続けて9年が過ぎました。小学校5年生と6年生のときにも登ったので合計11回登ったことになります。次は私にとって、12回目の富士登山です。
ところが、いつも一緒に富士山に登っている友人が、5月末に足を骨折してしまいました。骨折したのは、私と一緒に大岳山に登ったこの記事のときです。
下山中に、友人が足をひねったことは知っていました。でも、私が追いつけないくらいのスピードで軽やかに下って行ったので、まさか骨折しているとは思わなかったのです。
今では、友人の足は普通の歩けるくらいまで回復したそうです。でも、
富士山は日本一の山です!
富士山をなめてはいけません。万全ではない足で登っていい山ではありません。
というわけで、今年は初めて
単独富士登山に挑戦することにしました。「へなちょこ単独登山女」というタイトルのブログを書いている私ですが、富士山には1人で登ったことがなかったのです。
どのルートから登り、どこに泊まるか?
富士山は、他の山とは違う特別な山です。山小屋は最も過酷(※個人の感想です。)であるにもかかわらず、泊まっている人のほとんどは普段は山に登らない人です。単独登山者に会うことはほとんどありません。1人で山小屋に泊まることには抵抗がない私ですが、富士山の山小屋は別です。だからといって、日帰りで富士山に登る自信はありません。
そんな私が泊まることに決めたのは、
スバルライン五合目にある「富士急雲上閣」のカプセルホテルです。
トップ | 世界遺産「富士山」スバルライン五合目 富士急雲上閣
つまり、吉田ルートです。
五合目に泊まるということは、1日に歩く距離は日帰りと同じですが、標高に体を慣らすことはできます。 また、こちらのガイドブックで、
「前夜泊(※五合目か六合目に泊まる)昼間登頂」の行程が紹介されていたことも、「富士急雲上閣」のカプセルホテルに泊まり、吉田ルートから登ることに決めた理由の一つです。記事から一部引用します。
山小屋を午前3時頃に出発すれば、七合目付近で御来光を望み、午前中には登頂できる。この時間帯は、どの区間も混雑しにくいが、連続して行動する時間が長くなるため、健脚者向けの行程だ。
混雑が嫌いな私と友人は、ずっと吉田ルートを避けてきました。富士山で最も混雑するルートは吉田ルートです。上のガイドブックによると、1シーズンの登山者数は
吉田ルート 約15万4000人
須走ルート 約2万2000人
御殿場ルート 約1万6000人
富士宮ルート 約6万1000人
です。毎年登るようになってからは吉田ルートは一度も登っていません。
初めて登った小学5年生のときは、「河口湖登山口」という登山口から登りました。今の吉田ルートのはずです。でも約40年も前のことですし詳しいことは覚えていません。
つまり、吉田ルートから登るのは ほぼ初めてです。
平日に登り、混雑する時間帯を避ければ、吉田ルートでも混雑にあうことなく、快適に登ることができるのではないか??と期待していたのです。
富士山パーキングからシャトルバスでスバルライン五合目へ
8月1日(木)は、関東地方の多くの地点で猛暑日を記録した暑い日でした。神奈川県の天気予報は雨ではありませんでしたが、運転している途中、山梨県に入ると雨が降ってきました。一時的にどしゃぶりになり、2時40分頃、富士山パーキングに到着した時は小雨になっていました。
木曜日だからか?駐車場は混雑していません。中央道河口湖ICのすぐ近くというアクセスの良さも吉田ルートが人気の理由の一つなのかなと思いました。
マイカー規制があるので、ここからシャトルバスに乗り換えます。
バスは30分ごとに出ています。
私と同じ3時発のバスに乗った人は、10人もいませんでした。山登りの服装の人は私の他には1人だけです。あとのみなさんは、スバルライン五合目が目的の観光客のようでした。(たぶんほとんどが外国人です。)中途半端な時間だからですね。
スバルライン五合目に到着すると・・・
雨です。そして、すごい人です!!私が嫌いな大混雑です!!
写真では、うまく伝わらないのですが、ぎょっとするほど人がいました。そのほとんどが五合目だけが目的の外国人観光客です。もし土日だったら、いったいどれだけ人がいるのでしょう??観光バスの数もすごいです・・・。
この時間(4時頃)は、山登りの服装の人はあまりいませんでした。(登り始めるにも、下山してくるにも遅い時間ですから。)
富士急雲上閣に泊まる
富士急雲上閣です。
右端に見えるバス乗り場は、新宿行きです。ここから新宿に直行できます。
建物の前にある自動販売機の料金はこんな感じです。
正面入口から中に入ります。
チェックインする場所は、1階売店のレジの隣でした。カプセルホテルは3階です。
チェックインしたのは私が一番でした。
翌日に備えて7時過ぎには寝てしまい、朝3時頃に出発したので・・・部屋では
誰にも会いませんでした! 英語のおしゃべりが少し聞こえてきたくらいです。出発するときに靴箱を見ると、私以外の靴は4足だけでした。平日なら直前の予約でも大丈夫そうです。(私が予約したのは2日前です。)ネット予約ができます。
3階の様子を紹介します。
トイレです。
洗面所です。(トイレの中の手洗い場です。)
シャワーです。
コインロッカーです。
私はここに下山してからの着替えなどを入れました。へなちょこな私は、登るときの荷物を少しでも軽くしたいのです。このコインロッカーは宿泊しない人でも使うことができます。この日はたくさん空いていました。土日だと、もしかしたらいっぱいになってしまうのかもしれません。
夕食は2階のレストランで食べました。
すた丼(1100円)です。
私が食べた時間(夕方5時頃)は店内はすいていました。
ランチで利用する人が多いのだと思います。夜になると、大混雑のスバルライン五合目もだんだんと人が少なくなっていきました。
翌日の登山については、12回目の富士山②に続きます。