七丈小屋に泊まる
15:15 無事に七丈小屋に到着しました。ここは第一小屋です。
一体どこから入るのだろう??と迷っていると、スタッフの方が出てきて案内してくれました。 第一小屋の1階が、食堂兼談話室になっています。2階は客室です。
七丈小屋について詳しく知りたい方は、「PEAKS 2月号」の「シェルパ斉藤の山小屋24時間滞在記」を読むことをおすすめします。とてもわかりやすく描かれています。 (私のブログを読むよりも、詳しくてわかりやすくておすすめです。)
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第一小屋から少し歩くと・・・
トイレがあり、その奥に第二小屋があります。第二小屋はすべて客室です。
第二小屋の横のはしごを登った先にテント場があります。第二小屋のドアを開けて中の写真も撮りました。
第二小屋の前のテラスからは、鳳凰三山が見えるはずですが、ガスガスで何も見えませんでした・・・。
私が泊まった第一小屋の2階は、泊まれる人数が少ないです。1~9の番号がついていました。私は3番です。(奥から3番目)
奥の3つは、カーテンで仕切れるようになっていて、女子更衣室のマークがついていたので、もしかして女子部屋?と喜んだのですが、違いました・・・。奥の1と2は男女2人組でした。(泊まっていた人達の内訳を考えると、仕方がなかったのかなと後で気がつきました。)
第一小屋2階の4番~9番に泊まっていたのは、私と同じタクシーに乗ってきた男性2人組と、山岳医療パトロールの3人(男性医師1人と女性看護師2人)でした。
翌朝わかったのですが、小屋で朝食を食べる人達は第一小屋で、朝食を食べない人達は第二小屋でした。第二小屋には、20人くらい(?)の宿泊者がいたみたいです。七丈小屋の定員は50名なので土曜日にしては余裕がありました。(3連休中は、ほぼ満室のようです。)
水場は、第一小屋の前にあります。
第一小屋1階の食堂兼談話室です。
お土産コーナーです。私は手ぬぐいを購入しました。
後藤郁子さんの切り絵のデザインがすてきです。
室内に掲示してあるメニューです。
外にも掲示してありました。
七丈ブレンドコーヒーを飲みました。
夕食は17:00からでした。なかなか豪華です。カレーはおかわりもできます。
ミルクティーも飲みました。
山岳医療パトロール
夕食後には、山岳医療パトロールのみなさんのお話(ミニレクチャー)がありました。
黒戸尾根には、7月~10月の毎週末、山岳医療パトロールの方が来ています。お仕事かと思っていたら・・・帰宅後にHPを見て調べると、ボランティアだそうです。有り難いことです。しかも、「日本登山医学会認定山岳医、認定山岳看護師」と書いてあります。確かに、医者や看護師ならだれでもできる活動ではありません。
HPから行動予定を引用します。
1日目:土曜早朝4:45に黒戸尾根登山口集合→昼頃までに七丈小屋到着→七丈小屋で医療器材を準備→山頂まで往復(参加者の体力によっては駒津峰まで)→七丈小屋泊。夕食時に登山医学に関連したミニレクチャーをお願い致します。
2日目:日曜早朝から山頂経由駒津峰まで往復→七丈小屋に医療器材・無線を返納→黒戸尾根から下山。解散(17時頃)
かなりハード! このスケジュール、私には無理です・・・。 ある程度の登山経験のある医師や看護師にしかできないと思います。
この日のレクチャーは、足首を捻って捻挫や骨折をしたときの応急処置から始まりました。
5月に、大岳山からの下山中、友人が足首を捻って骨折したのに、何もできなかったことがずっと心にひっかかっていた私にとって、1番知りたかった内容でした。 テーピングの講座でもあれば受けてみたいと思っていたところだったので大ラッキーです。
1番に手を挙げて、私の足に応急処置をしていただきました。
大変勉強になりました!これからは、25㎝のテープを3本、山に登るときは必ず持ちます。足を捻って捻挫や骨折をしたときの応急処置については、後日改めて、別記事に詳しく書きたいと思っています。
鳳凰三山と富士山と御来光
夕食とレクチャーの後、第二小屋の前のテラスに行くと・・・鳳凰三山が見えました! 6時10分頃です。
山頂付近の雲が惜しいです。翌朝に期待します。
翌朝・・・再び第二小屋前のテラスにやってきました。
5:05 雲が晴れて、鳳凰三山も富士山もくっきりです!オベリスクの形がはっきりわかります。
第二小屋に泊まっていた方が、テラスで鳳凰三山を見ながら朝食のお弁当を食べていたので見せていただきました。おいしそうな、いなり寿司でした。
5:20 日の出の時刻を過ぎました。ここからでは、トイレの横の木の隙間からしか見えません。
少し場所を移動しました。
七丈小屋からは、木の隙間からしか日の出が見えないのかな?と思い込んでいたのですが、帰宅後に七丈小屋のHPをチェックすると・・・同じ日の朝日の写真が紹介されていました・・・。
日の出を見るポイントを、小屋の方に聞いておけばよかったです。
朝食は5時半からなので小屋に戻ると、他のみなさんは既に食べ始めていました。慌てて食べたので、写真を撮るのを忘れました。
ご飯とお味噌汁と海苔と卵焼きと・・・定番の和食メニューでした。
朝食後に、歯磨きをしようと外に出たとき、思わぬ方向から山岳医療パトロールのみなさんの話し声が聞こえてきました。声のするほうに行くと、景色がよく見える場所がありました。出発前の朝になって初めてこの場所に気がつきました。北アルプスが見えます。
山岳医療パトロールのみなさんは、台風が接近しているので、宿泊者のみなさんが全員出発するのを見届けてから下山するということでした。
この三角の形、雑誌やHPの写真で見たことがあったのですが、どこから撮ったのだろう?と疑問に思っていたのです。ここだったのですね。第一小屋の裏?のような場所です。
ところで、私が泊まったとき、七丈小屋の管理人であり世界的な登山家である花谷泰広さんは、残念ながら小屋にはいらっしゃいませんでした。花谷さんの話をしている方も見かけませんでした。(私が気がつかなかっただけかもしれませんけど。)
花谷泰広さんは、9月7日放送の「グレートトラバース3」にゲスト出演されていたので、花谷さんファンの皆さんは、家でテレビを観ていたのかもしれません。(私は録画して観ました。)
番組の中で、花谷さんが甲斐駒ヶ岳のことを
「ひとことで言うと、山がかっこいいんですよ。」
と表現していました。「かっこいい」って私と同じこと言ってる!と嬉しくなりました。甲斐駒ヶ岳は、何度も登りたくなるかっこいい山です。是非また黒戸尾根から登り、七丈小屋に泊まりたいと思っています。
山頂までの様子と下山については、南アルプスの貴公子 甲斐駒ヶ岳④に続きます。
追記
捻挫や骨折の応急処置について書きました。