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南アルプスの貴公子 甲斐駒ヶ岳① 黒戸尾根から登り七丈小屋に泊まりたい理由 

甲斐駒ヶ岳が「南アルプスの貴公子」と呼ばれていることは、つい最近、こちらの雑誌で知りました。早速、タイトルに使わせていただきました。  

※この甲斐駒ヶ岳のルポを書いた方のお名前を見て驚きました。理由は後で書きます。

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確かに、甲斐駒ヶ岳は「貴公子」と呼ばれるにふさわしい、かっこいい山です。この夏、仙丈ヶ岳に登ったときも、鳳凰三山に登ったときも、甲斐駒ヶ岳の姿が見えると、1人で登っているのにもかかわらず、

「かっこいい・・・。」

と何度も独り言を言ってしまいました。 仙丈ヶ岳から見る甲斐駒ヶ岳は、独特な丸い形をした摩利支天の姿と花崗岩の白が印象的です。鳳凰三山から見る甲斐駒ヶ岳は、摩利支天が手前にあり、右に黒戸尾根が見えます。

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私が初めて甲斐駒ヶ岳に登ったのは、2016年8月のことでした。 

その頃は、まだ自分で計画を立てたことがなく、単独登山の経験もなく、後ろからついて歩く登山でした。

北沢峠の近くに宿泊し、甲斐駒ヶ岳仙丈ヶ岳の両方に登るという人気のルートです。(甲斐駒ヶ岳に登る多くの人は、北沢峠から登っています。)

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初めて黒戸尾根について知ったのは、鈴木みきさんのマンガ「あれを食べに、この山に行ってきました」でした。 

あれを食べに、この山に行ってきました
 

鈴木みきさんが山小屋で食べたごはんやお酒について描いています。

2015年に鈴木みきさんが登った当時、 黒戸尾根の七丈小屋は、HPなどもなく予約ができない小屋でした。夕食はレトルトカレーを選ぶシステムでした。

マンガの中の、みきさんと小屋番さんとの会話を一部引用します。

み「以前はお料理を作って出してらっしゃったと思うんですが、いつからこういう・・・?」

小「今年から 実はね来年度末で小屋番やめることにしたんだよね」

み「それでカレー?」

小「うん 次の人が困るでしょ?」

私がこのマンガを読んで思ったことは・・・

私には黒戸尾根は無理! ということです。事前に予約ができないって・・・不安すぎます。

黒戸尾根は、登山口から山頂までの標高差が約2200mあり、日本三大急登のひとつでもあります。コースタイムが長いだけでなく、切れ落ちた鎖場や長いはしごもあり、厳しいコースでもあるようです。

その後、黒戸尾根に興味を持つことになったのは、2018年12月にNHK「にっぽん百名山」で甲斐駒ヶ岳に黒戸尾根から登り、七丈小屋を紹介しているのを見たからです。

www4.nhk.or.jp

この番組を見て、現在の七丈小屋の管理人が、世界的な登山家である

花谷泰広さんであることを知りました。

www.hanatani.net

現在の七丈小屋には、花谷さんファンの女性がたくさん泊まっているようです。単独登山女の私でも安心して泊まれそうです。(七丈小屋に泊まっても花谷さんに会えるとは限りませんが・・・。)宿泊者に女性が多いということで、安心感があります。

黒戸尾根の登山道の様子も映像で見ることができました。

黒戸尾根から登り七丈小屋に泊まりたくなってきました。 

その後、「PEAKS」2月号の「シェルパ斉藤の山小屋24時間滞在記」で七丈小屋が紹介されているのを知り、買って読み・・・ 

PEAKS(ピークス) 2019年 2月号 [雑誌](特別付録:3way フリースチューブ)

PEAKS(ピークス) 2019年 2月号 [雑誌](特別付録:3way フリースチューブ)

 

「PEAKS」3月号の登山者図鑑で、花谷泰広さんが紹介されているのを知り、買って読みました。花谷泰広さん、外見だけでなく考え方もすてきです! 

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さらに、「山岳王 望月将悟」を読むと、 

山岳王 望月将悟 強くてやさしい本物の山男 ここにあり!

山岳王 望月将悟 強くてやさしい本物の山男 ここにあり!

 

望月将悟さんが、フランスのトレイルランナー、リオネル・トリベルさんに TJAR(トランスジャパンアルプスレース)のコースを案内し、ロード区間ははずし、山岳区間のみ一緒に縦走するエピソードがでてきます。(TJARは、日本海富山湾から、北アルプス中央アルプス南アルプスを縦断し、太平洋・駿河湾へ至る総距離415㎞を8日以内に踏破する山岳レースです。)

一部引用します。(黒戸尾根は、TJARのコースではありません。)

黒戸尾根も登ってほしかったので、南アルプスは黒戸尾根から登って、(甲斐駒ヶ岳は)信仰の山だよ、と。

南アルプスの山岳救助隊員でもあり、南アルプスの山々を知り尽くしている望月さんが

「黒戸尾根も登ってほしかった」と言うのです。

ますます黒戸尾根から登り七丈小屋に泊まりたくなりました。

そして、この夏はどこの山に登ろうかな?といろいろ調べていると・・・

花谷さんが代表をされている「ファーストアッセント」で花谷さんがガイドをしてくださるツアーがあることに気がつきました! 

first-ascent.co.jp

世界的な登山家である花谷さんが、ガイドをしてくださるってすごいことです!!ツアーの定員は10人と少人数ですし、過去のツアーレポートの写真を見ると、参加者は花谷さんファンの女性ばっかりのようです。(たぶんですが・・・。)単独登山女の私にも参加しやすそう(?)です。

ツアーの参加条件は、

1日8時間以上の登山経験があり、かつコースタイム程度で歩くことができる方

と書いてあります。 私の実力で本当に大丈夫なのか??という不安はありましたが、日帰りで富士山に登ることができて、少し自信がついたので・・・ 

www.henatan.com

思い切って申し込むことにしました。

下山が苦手な私ですが、このツアーでは、黒戸尾根から登り北沢峠に下山します。北沢峠だったら、みなさんに迷惑をかけずに下山できるのではないか?と考えたのです。

私が申し込んだのは、8月14日(水)出発のツアーです。

黒戸尾根で登る甲斐駒ツアー(1泊2日) | 山梨・北杜の登山ツアー | ファーストアッセント

HPを見ていただくとわかる通り・・・

台風接近の為中止 となりました。その他の出発日は、仕事のため参加できません。 

8月5日~6日には、仙丈ヶ岳から見える甲斐駒ヶ岳のかっこよさに感動し、 

www.henatan.com 

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8月8日~9日には、鳳凰三山から見える甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根を見て 

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登りたい気持ちが高まっていたところだったので、諦めきれません。  

七丈小屋には、1人でも申し込みができるタクシー付きプランがあります。www.kaikoma.info

タクシーつきプランを利用して、単独で登ることに決めました。 

ちなみに、「秋山JOY」のルポを書いた方のお名前を見て驚いたのは、私が行けなかったツアーの申し込みや中止の連絡のやりとりをメールでした担当の方であり、一緒にツアーに同行してくださるはずだった、もう1人の担当ガイドさんだったからです。 

そしてついに、台風15号が接近する中・・・

9月7日(土)~8日(日)黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳に登り、七丈小屋に泊まってきました。

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9月7日(土)は、グレートトラバース3に花谷泰広さんがゲスト出演された日でもあります。私は予約録画して観ました。

www4.nhk.or.jp

登山の様子は、南アルプスの貴公子 甲斐駒ヶ岳②③④に続きます。 

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