鳳凰三山とは、地蔵岳、観音岳、薬師岳の三山のことです。名前の由来は、地蔵岳山頂のオベリスクを鳥のくちばしに見立て、鳳凰が羽ばたく姿をイメージさせる・・・など諸説あるそうです。その特徴ある山容は、麓からも南アルプスの他の山々からもよくわかります。
私にとっては、2年前に登って以来の2回目です。
今回は、コースを変えて青木鉱泉からドンドコ沢コースを登ることにしました。
数年前、NHKBSの番組「にっぽん百名山」で、山岳写真家の西田省三さんがドンドコ沢コースから登って案内している映像を見て以来、憧れていました。
ドンドコ沢は、とても急な流れなので、ドンドコドンドコ音が鳴って流れてくるからドンドコ沢と、地元では言われている・・・と、西田さんが言っていました。(「にっぽん百名山」は録画してあるので、復習のために見直して確認しました。)
西田さんの著書であるこちらの本、持っています。おすすめです。
前回は、薬師岳~観音岳~地蔵岳だったので、三山縦走の順番は逆周りになります。
今回は、友人との2人登山です。
登山計画
8月1日(日)コースタイム6時間
青木鉱泉→(ドンドコ沢コース)2:30→展望台→3:30→鳳凰小屋(泊)8月2日(月)コースタイム7時間05分
鳳凰小屋→1:20→地蔵岳→0:10→賽の河原→1:10→観音岳→0:30→薬師岳→(中道コース)→3:55→青木鉱泉
コースタイムは、山と高原地図で調べました。山と高原地図 北岳・甲斐駒 (山と高原地図 42)
青木鉱泉から登る
6:30頃 青木鉱泉の駐車場に到着しました。


今回は、友人の車で、友人の運転です。私は楽をさせてもらっています。
ここまでの道、細くて、舗装されていないところもあり・・・私には、運転は難しいかも・・・と思いました。
本来なら、青木鉱泉には韮崎駅からのバスがあるはずですが、現在は運休中です。


新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令のため、下記期間の運行は、終日運休とさせていただきます。令和3年7月17日(土)~当面の間
と書いてあります。
左の写真はトイレ、右の写真は登山届を出す場所です。


青木鉱泉は、なかなか趣のある建物です。


駐車券の受付に行きます。駐車料金は、2日で1500円です。


青木鉱泉は現在、宿泊はできませんが、日帰り入浴の利用はできます。(1000円)
このとき、受付に置いてあった韮崎市観光協会のパンフレットをいただきました。帰宅後に読んだらとても良かったです。韮崎市に「ふるさと納税」をしたくなりました。(29ページもあります。)


受付にいたご主人(たぶん)が、
「3つの滝を見逃さないように・・・」
と言ってくださったので、
「わかりました!3つの滝ですね。」
と元気に答えたものの・・・
歩いている途中に地図を見ていたら、滝は4つあることに気がつきました。
南精進ヶ滝、鳳凰の滝、白糸の滝、五色の滝、の4つです。
見逃してはいけない3つって、どれなのか??わかりませんでしたが、鳳凰の滝は登山道からそれて、約10分歩かなければならないので、やめました。結果、正解でした。
観光協会のパンフレット内の地図では、鳳凰の滝だけ文字が小さくなっています。
さらに、帰宅後に西田さんの著書を読み返して復習すると、
鳳凰の滝への道はやや荒れているので、無理に見に行かないほうがよい。
と書いてありました。 良かったです・・・。
7時頃 登山開始しました。
しばらくの間、なだらかな道が続きます。ほとんど人には会いません。
7:20 「山と高原地図」によると「工事中のう回路」と書いてある場所です。
掲示板にいろいろなお知らせがありました。


ドンドコ沢コースには、沢を渡る場所がたくさんあります。
今回は、お天気に恵まれたから良かったのですが、もしも雨が降ったら・・・
一気に難易度が上がりそうです。沢が増水すれば渡るのが難しくなりますし、滑りやすい場所が多いのに、さらに滑りやすい場所が増えます。転倒や滑落のリスクが高まりそうです。
そして、急登が始まります。手も使ってよじ登る必要がある場所もあり、登山初心者の方にはおすすめできないな・・・と感じました。
ある程度経験のある方にとっては、ドンドコ沢はとっても楽しめるコースです。
帰宅後に、鳳凰小屋のブログをチェックすると・・・
下山するのは健脚者むけです。連日、遭難者がでてヘリコプターが出動しています。
と書いてありました。確かにドンドコ沢は、下山が苦手な私にとっては特に、下りで利用するのは難しいコースだと思いました。
西田さんのこちらの著書では、
夜叉神峠から登り、ドンドコ沢コースを下山するルートが紹介されています。上級者の方にとっては、そのほうがより楽しめるのではないかと思います。
南精進ヶ滝へ
8:55 いよいよ、一つ目の滝、南精進ヶ滝です。
予想以上の高さ!大迫力です。
2段になっていて、落差は合計50mくらいあるそうです。
展望台のようになっている場所から、休憩しながらしばらく堪能できました。
9:45 鳳凰の滝方面への分岐です。今回は行くのをやめました。
白糸の滝へ
10:57 白糸の滝に到着しました。
落差30mくらいだそうです。こちらも迫力あります。
看板は、残念ながら倒れていました・・・。
五色の滝へ
11:37 いよいよ3つ目の滝、五色の滝です。
この看板のある場所が、広場のようになっていて、ここから3~4分程度下って滝の下まで行くことができます。
五色の滝のすごいところは、落差50mくらいもあり、水量もある大迫力の滝の真下、水しぶきがかかる場所、近くまで行けるところです。
圧巻でした!!
動画も撮ったのに、アップできないのが残念です。(技術がなくて。)でも、この迫力は、写真や動画では伝えきれないと思います。(生で見ないと・・・。)
晴れた日の午前中には、五色の滝に虹がかかっている姿がよく見られるそうです。今回は、曇っていて虹は見られませんでした。
NHKBSの番組「にっぽん百名山」でも虹がかかっている様子が紹介されていました。
「名前の由来の通り、五色の虹がかかっています。きれいですね。」
と西田さんが言っていました。
虹がかかっていなくてもこんなに感動する五色の滝に、虹がかかっていたら・・・
さらに感動するのでしょうね。いつか、もっと天気の良い日に、もっと早い時間に、チャレンジしてみたいです。ドンドコ沢コースを下山に使えば、朝早く来ることができるのでしょうけど・・・私には難しそうです。
12:57 鳳凰小屋に到着しました。